東北経済産業局長賞
醗酵調味料及びその製造方法(特許第5011564号)
【岩手県発明協会】
浅沼 宏一 |
株式会社浅沼醤油店 代表取締役 |
本発明は、シソ科の植物エゴマの搾りかすを用いて大豆・小麦アレルギーの人でも使用できる醤油風味の調味料「エゴマ醤油」の開発に関するものである。
現在食物アレルギーは国民の約1,000万人以上が発症した経験があるとされ、大きな社会問題となっている。我が国における伝統調味料の醤油は今では洋食分野でも使用される国際調味料となりつつあるが、主原料が小麦や大豆であることがアレルギー患者にとって問題となっている。株式会社浅沼醤油店は当発明により脱脂したエゴマの種子から醤油風味の発酵調味料を醸造することに成功し、この問題を解決した。
さらりとした口当たりで色味も良いエゴマ醤油は大豆・小麦アレルギーの子供を持つ親からの評判も良く、未利用資源の活用により地域農家の所得向上や意識の向上につながり、作付面積の向上、ひいては食料自給率の向上にもつながっている。
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