九州経済産業局長賞
多機能可変式手術室構法(特許第5022311号)
【福岡県発明協会】
増田 順 |
株式会社セントラルユニ 代表取締役社長 |
高倉 慶治 |
株式会社セントラルユニ 小倉工場 工場長 |
藤原 五九生 |
株式会社セントラルユニ 小倉工場 次長 兼 ファシリティ技術課 課長 |
吉村 太誌 |
株式会社セントラルユニ 小倉工場 ファシリティ技術課 係長 |
元田 忠麿 |
株式会社セントラルユニ 顧問 |
林 良美 |
元 株式会社セントラルユニ 開発部 開発課 課長 |
中村 実 |
元 株式会社セントラルユニ OPプロジェクト 課長 |
近年、医療機器の進化やそれに伴う術式の変化、また高度化する情報システムへの対応等により、手術室は継続的且つ効率的な運用が求められている。本発明は、そのような環境にある手術室の内装システムが計画段階から施工段階、また運用後に至るまで、フレキシビリティで且つ効率的に運用されることを目的としたものである。
特徴として、壁面部にアルコーブと呼ばれる窪みを設けるとともに壁面の医療機器・設備をモジュール・ユニット化することにより、床面積を増やすと同時に機器・設備の壁面収納のシステム化を可能にした。壁面には配管・配線ダクトシステム等を設置し、機器・設備は設置方法を埋込式から壁面懸架方式とすることで、いつでも自由な場所への脱着を容易にした。結果、さまざまな治療環境に対して自在な対応が可能となった。本発明が従来の仕様決定者である設計者や施工者ではなく、本来のユーザーである医療従事者に認められ国内の施工室数は発売から約5年で829室と飛躍的に増加し、日本の手術室システムの一つの標準形となったと言える。また海外販売も本格的にスタートし、今年度は年間30室を見込んでいる。
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