文部科学大臣発明奨励賞
内燃機関のEGR率測定装置(特許第5506376号)
【京都発明協会】
吉村 友志 |
株式会社堀場製作所 開発本部 アプリケーション開発センター エナジーシステム計測開発部 ジョブリーダー |
宮井 優 |
株式会社堀場製作所 開発本部 アプリケーション開発センター エナジーシステム計測開発部 ガス計測担当部長 |
実 施 功 績 賞
堀場 厚 |
株式会社堀場製作所 代表取締役会長兼社長 |
本発明は、排ガス再循環(以下、EGR(Exhaust Gas Recirculation))システムを搭載した内燃機関のEGR率(排気管からのガス再循環量と、再循環量も含めた吸気量との比率)を測定するEGR率測定装置に関するものである。
本発明のEGR率測定装置は、排ガスのサンプルポイントから分析計までの排ガス流路を加熱して結露を防止することで、従来必要とされた水分除去機構を設けず、排ガス中の水分によるCO2濃度の干渉影響を排除し、吸気側及び排気側のCO2濃度を高精度に測定し、EGR率の測定精度を向上させるものである。また、水分除去機構を設けないため流路長を短くでき、吸気導入ライン及び排気導入ラインの構成を等しくすることで、高速応答かつトランジェント誤差を低減したEGR率の測定を可能とすると共に、ポンプ等も小型化することができ、省スペース及び省電力化を促進できる。
本発明により、開発中のエンジンの近くや車両内にも設置が可能となり、エンジン開発の効率化に大きく寄与する。これにより、高効率でクリーンなエンジンの開発に貢献できる。
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