発明協会会長奨励賞
横編機を用いた編地の接合方法(特許第5619008号)
【和歌山県発明協会】
上道 和也 |
株式会社島精機製作所 トータルデザインセンター 部員 |
実 施 功 績 賞
島 正博 |
株式会社島精機製作所 代表取締役社長 |
本発明は、横編機を用いて裾から肩に向けて筒状の無縫製ニットウェアを編成する際、肩の位置で前後の編地を接合するにあたり、その接合箇所で編目による段差をなくして綺麗に仕上げる編成方法とその編地である。
本発明は、無縫製ニットウェアの前後身頃を肩の位置で繋ぐ方法として、前後の編地を繋ぐ為の重ね目を編地の裏側に配置して接合箇所の表面を平らにし、編地を繋いだ際に編地表面に現れる編糸を、編目に見える『V』字状に配置することで擬似編目を形成している。重ね目に新たな編目を形成する際には前後交互に行い、前後に渡る渡り糸間で編糸が絡まない様にすることで、裏側の編目が表側に露出して編目の段差が発生することを防いでいる。
本発明の編成により形成されたニットウェアは、接合箇所の肩部分に段差がなく目立たない為、接合箇所が肩の前側に位置していても綺麗に仕上がる。そのため従来の様に接合箇所を見え難い後側に配置する必要もない。
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