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平成27年度近畿地方発明表彰

中小企業庁長官奨励賞

ステンレス製光学部品の反射防止処理技術(特許第5241756号)

【大阪発明協会】

居相 英機

アベル株式会社 代表取締役

居相 浩介

アベル株式会社 常務取締役

青木 善一

アベル株式会社 取締役 製造部長


 本発明は、カメラモジュールには小型化、低背化の要望に対し、現在使用例の多い遮光フィルム(PET)では厚みを薄くすると光が透過するため薄型化に限界があったが、当社のステンレス電解発色技術を応用し黒色ステンレス絞り(遮光板)を発明したものである。
 PETよりも薄い材料(厚み0.037mm以下)で、低反射率を実現するというニーズを解決するために、当社が保有するステンレス電解発色法で生成した酸化被膜に、さらにもう一層、反射防止膜(シリカ膜)を被覆することでこの課題を解決することに成功した。ステンレスは薄くしても強度があるので、厚み0.020mmの材料は手に入りやすいが、めっきや塗装をすると板厚が厚くなるが、当社の電解発色による酸化被膜は膜厚が約0.4μmと非常に薄膜なので、材料の厚みを維持したまま反射防止処理をすることができる。
 本発明により、従来品(PET)では解決できなかったゴーストやフレアという、写真撮影時に光源とは違う場所にできる光の輪や虹の発生を防止することができた。多くのスマートフォンに採用され、カメラ単体と変わらない高画素の撮影を実現することに貢献した。


ステンレス製光学部品の反射防止処理技術

図1.透過電子顕微鏡による断面写真

ステンレス製光学部品の反射防止処理技術

図2.PET、ステンレスの比較

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