文部科学大臣発明奨励賞
空気調和機のハイブリッド節電技術(特許第5585556号)
【静岡県発明協会】
関 辰夫 |
三菱電機株式会社 静岡製作所 ルームエアコン製造部 技術第一課 |
杉山 大輔 |
三菱電機株式会社 静岡製作所 ルームエアコン製造部 技術第一課 |
田辺 薦正 |
三菱電機株式会社 静岡製作所 ルームエアコン製造部 技術第一課 |
実 施 功 績 賞
柵山 正樹 |
三菱電機株式会社 執行役社長 |
本発明は、空気調和機(エアコン)の制御方法に関するもので、エアコンから吹き出される気流と人体の温熱感覚特性を最大限に活用し、快適性を大きく損なわずに電力消費を大幅に低減するものである。
本発明のエアコンは、エアコンの長所(空気冷却による直接的な温度低下)と扇風機の長所(低消費電力な送風による冷涼感)とを兼ね備えるもので、圧縮機を停止した送風運転時に体感温度に応じて送風量を自動で変更することで冷涼感を維持し、さらに送風運転だけでは快適感が得られないと判断した場合には自動的に圧縮機を稼働させて冷房運転を行うように、エアコンの送風運転と冷房運転とを体感温度に応じて自動的に切り替えるものである。
本発明により、送風主体の運転を行うことで電力消費の大部分を占める圧縮機の稼働を低減し、更に送風主体の運転中でも快適性を維持するため設定温度を下げて圧縮機を稼働させることが少なくなり、快適性を維持したまま大幅にエアコンの消費電力を低減することが可能となった。
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