発明協会会長奨励賞
ドライブシャフトの製造方法(特許第5394523号)
【栃木県発明協会】
上川 満 |
本田技研工業株式会社 パワートレインユニット製造部 品質管理室 研究開発ブロック 技術主任 |
松岡 和弥 |
本田技研工業株式会社 パワートレインユニット製造部 品質管理室 研究開発ブロック 指導員 |
実 施 功 績 賞
八郷 隆弘 |
本田技研工業株式会社 代表取締役社長 社長執行役員 |
本発明は、自動車車体に組み込まれるドライブシャフトの製造方法である。
所定長の鋼材からなり、長手方向に沿って搬送される軸状体の同一部位における直径を複数方向から測定し、得られた測定値中の最大値から最小値を差し引いた偏径差が、予め設定した閾値以内であるものを合格品、前記閾値を超えるものを不合格品として選別し、前記不合格品を除く工程と、前記合格品を切断する工程と、切断された前記合格品の両端に歯部を形成する工程と、前記合格品に高周波焼入れを施し、ドライブシャフトを得る工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、曲がり量が小さく且つ歪が生じることが回避され、しかも、有効硬化層の深さが略均等であるドライブシャフトが得られ高強度を示す。また、曲がりを修正するために切削加工を行う必要がないので、素材を有効に使用し得るとともに、切削屑の処理が不要となる。このため、ドライブシャフトの製造コストが低廉化する。
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