中小企業庁長官奨励賞
サイクロン方式のエアフィルタ(特許第5655248号)
【神奈川県発明協会】
福原 廣 |
株式会社フクハラ 代表取締役社長 |
一般に、空気圧縮機は、工場の消費電力の2〜3割を占めると言われている。本発明は、電力を使用しないで、圧縮空気圧回路の電力使用量削減を実現することを目的とした。
従来、圧縮空気圧回路においては、図1に示す態様のシステムが運用されてきた。用途によっては、ドレンや塵埃が末端まで流通することは禁忌とされる。当該禁忌を避けるために、従来は、冷凍式エアドライヤでドレンを凝縮除去し、エアーフィルターにおいて塵埃を分離除去していた。
本発明は、空気圧縮機と冷凍式エアドライヤとの所定中間箇所、冷凍式エアドライヤとエアーフィルターとの所定中間箇所にそれぞれサイクロン方式のエアーフィルターを接続させる構成を採用した(図2)。
本発明は、第一に、管路で発生したドレンを冷やさないので、冷凍式エアドライヤの熱効率向上が図れる。本発明は、第二に、フィルターエレメントにドレンや油滴が付着しないので、エアーフィルターの圧力損失低減が図れる。それぞれの効果があいまって、電力使用量削減効果は、2つのサイクロン方式のエアーフィルターで発生する圧力損失の合計を超えるものとなる。
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