北海道発明協会会長賞
表面の電子状態を観察する特殊な顕微鏡(特許第5690610号)
【北海道発明協会】
菅 育正 |
株式会社菅製作所 代表取締役社長 |
津野 勝重 |
EOS津野 代表 |
朝倉 清高 |
北海道大学 大学院工学院 表面構造化学研究部門 教授 |
内藤 俊雄 |
愛媛大学 大学院理工学研究科 環境機能科学専攻 教授 |
宮崎 英機 |
エムブイエス・エンジニアリング株式会社 代表取締役 |
本発明は、物質に光を照射することで飛び出した光電子を2次元に可視化することで、物質の表面の仕事関数(電子の飛び出し易さ)の分布を観察する装置である。これにより触媒の反応過程や、磁石の磁区の観察を始め多くの分野での研究に利用できる装置である。
本装置では光の導入経路をレンズの穴を通して照射する形状であること、また、レンズを多段に設置することで焦点位置を前後に調節できる構造とし、倍率に関わらずシャープに結像させることが出来る機構を有している。また、可変絞りを採用することにより、分子や物質の鏡像異性体を観察する機能を持った顕微鏡である。
本装置の原理を用いた顕微鏡は日本では初めて市販化した。従来、ユーザーは余儀なく海外製の選択しかできなかった。日本のユーザーへ寄与すると共に、特許取得した特徴を持って世界の科学技術の発展へ貢献する。
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