日本弁理士会会長奨励賞
マンホールの断熱及び防臭蓋シート(特許第4036293号)
【北海道発明協会】
三好 良玄 |
有限会社北野仮設 技術顧問 |
高橋 清 |
株式会社ホクエイ 取締役 |
道路の路面下に埋設された下水道の生活排水や地熱により、冬期間にマンホール上蓋の雪が融けて窪みとなり、その段差が車両等の通行に障害となっていた。また、夏期間には汚水管から発生する悪臭が、マンホール蓋の孔から外部に放出し環境に悪影響を与えていた。
今回発明した「マンホール断熱及び防臭蓋シート」はマンホールの蓋を開けて円錐型の断熱シートをはめ込むだけの簡単な操作で窪みを無くし、防臭を可能にしたものである。
マンホール断熱及び防臭シートの内容と効果
- ① 優れた断熱効果
- シートには、耐久性に優れたPE織布と、断熱性に優れた蒸着フィルムと発泡ポリエチレンの合成物を使用し、熱伝導率は0.035kcal/mhr.゚cとなっている。
- ② 取付け設置が極めて簡単
- マンホール蓋をはずし、断熱シートを設置するだけの簡単施工、現場での加工工事等が一切ない。
- ③ 清掃メンテナンス不要
- マンホール蓋の孔から入った砂利や砂は、雨水が流入することにより、シート先端部が開き、自動的に排出される。開口部は通常時は閉じた状態で断熱、防臭をしている。
- ④ 高い耐久性と荷重性
- シートには耐久性に優れた高密度ポリエチレン性織布を利用、また吊りリングには高耐食溶融鍍金鋼板を使用し優れた耐久性と荷重性を備えている。
- ⑤ 軽量でコンパクト
- 本体自重は約1kgと軽量で、しかもシート部を折りたたむことにより積み重ね運搬が可能である。
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