発明協会会長奨励賞
月光形状ドリル(特許第5051801号)
【鳥取県発明協会】
新井 高一 |
株式会社ビック・ツール 代表取締役 |
新井 義一 |
株式会社ビック・ツール 専務取締役 |
木村 勝世 |
株式会社ビック・ツール 開発部 部長 |
本発明は、ドリルの先端形状に係る発明であって、先端部に施すシンニング形状が曲線を含み尚且つ切屑排出溝に沿って略放物線状であることを特徴とし、切削抵抗が少なく、穿孔に要する力を大幅に軽減でき、刃先寿命も大幅に向上させるドリルである。
本発明に係るドリルは、回転軸対象に形成された2つの切刃を有し、先端部にシンニングが施されているドリルであって、2つの切刃がチゼルエッジから外周部に向けて曲線を含む形状に延びるシンニング切刃とシンニング切刃の端部からドリル外周端迄延びる主切刃とからなり、シンニング切刃によって形成されたシンニング部はドリル長手方向から見たときドリル軸芯方向に対し傾斜した略放物線であることを特徴とするドリルである。
本発明によって、ドリル穿孔作業に於いて、穿孔に要する時間が大幅に短縮される。
一例を挙げると、ステンレス鋼板の穿孔に使用した場合、従来型ドリルの10倍以上の速さで穿孔でき、加えて刃先寿命も10倍以上向上する。
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