文部科学大臣発明奨励賞
高成形性結晶セルロース(特許第5110757号)
【宮崎県発明協会】
大生 和博 |
旭化成ケミカルズ株式会社 添加剤事業部 セオラス技術開発部 主幹研究員 |
本田 洋介 |
旭化成ケムフィールド アドバイザリーダイレクター |
鎌田 悦雄 |
旭化成ファインケム株式会社 環境安全部長 |
五味 俊一 |
旭化成ケミカルズ株式会社 環境安全部 副部長 |
山崎 有亮 |
旭化成ケミカルズ株式会社 添加剤事業部 セオラス技術開発部 主幹研究員 |
実 施 功 績 賞
小林 友二 |
旭化成ケミカルズ株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、医薬品錠剤等の圧縮成形用賦形剤として、最高レベルの成形性を有し、打錠機への均一充填に必要な優れた流動性を有し、かつ服用後の速やかな薬効発現に必要な崩壊性にも優れるセルロース粉末である。
セルロース粒子のL/D(長径短径比)が成形性発現の主要因子であることを明らかにし、流動性と崩壊性に優れるスプレー乾燥法においても、i)反応温度を下げ重合度をレベルオフ重合度より高め、ii)粒子の水への再分散時の濃度を適切に調整することで、製造工程中での攪拌時の剪断力による粒子L/D低下を抑制できることを見出し、本発明の高成形性結晶セルロースを得ることに成功した。
本発明の高成形性結晶セルロースは、標準グレードのPH-101では製剤化が困難であった用途(①高主薬含有錠剤、②大型錠の小型化、③バイオ製剤等の打圧で活性低下する製剤)に広く利用されている。
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