中小企業庁長官奨励賞
新規蒸留法による焼酎の酒質改良(特許第4348568号)
【鹿児島県発明協会】
谷口 健二 |
本坊酒造株式会社 常務取締役 |
田実 博美 |
元 本坊酒造株式会社 |
瀬崎 俊広 |
本坊酒造株式会社 生物工学研究所 所長 兼 鹿児島工場 工場長 |
今釜 義博 |
本坊酒造株式会社 品質管理課 主任 兼 鹿児島工場 主任 |
新城 孝宏 |
本坊酒造株式会社 品質管理課 主任 |
実 施 功 績 賞
本坊 和人 |
本坊酒造株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、焼酎等の酒類を蒸留により製造する蒸留酒の製造方法について、特に発酵後のもろみを蒸留する工程において、従来の蒸留方法では採用されていない新規の蒸留方法を用いることにより、従来の蒸留酒とは異なる香味と風味の豊かな蒸留酒の製造方法である。
具体的には、蒸留機の釜底部に新たに新鮮な空気を送り込む専用パイプを装着し、蒸留中のもろみに空気を満遍なく行き渡らせ対流を発生させることで、蒸留釜内部を安定均一化する。これにより、原料特有のコク、旨み、香り等出来上がる焼酎の厚みを損なうことなく、渋味や雑味をやわらげ、なめらかでかろやかな味わいへと仕上げることが可能となる。
本発明の技術を用いて製品化した本格芋焼酎「あらわざ桜島」は、『特許「磨き蒸留」芋焼酎』として発売と同時に全国へ向けて出荷を開始。従来には無いオンリーワンの品質特性を持つ焼酎として市場に受け入れられた。現在急激に販売数量が増えているため、目下出荷調整中である。
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