文部科学大臣発明奨励賞
水田作業機における5リンク懸架機構(特許第4488428号)
【大阪発明協会】
八木澤 俊夫 |
SAIM KUBOTA Corporation Co.,Ltd. Farm Machinery Team Manager |
藤井 健次 |
株式会社クボタ 田植機技術部 担当課長 |
小谷 伸介 |
クボタ機械設計株式会社 |
実 施 功 績 賞
木股 昌俊 |
株式会社クボタ 代表取締役社長 |
本発明は、水田内の地盤(耕盤)の凹凸に合わせて乗用田植機の後輪を揺動させて、耕盤から車体及び車体後方の苗植付部への衝撃、振動を吸収し、高速田植作業時でも苗を一定の深さで植付け可能な業界初の懸架機構の発明である。
車体メインフレーム下方で左右一対のアッパーリンクと左右一対のロアーリンクを車体メインフレームと後車軸ケースに対してそれぞれ揺動可能になるように連結した。また、後車軸ケースの左右位置決めを行うラテラルロッドを後車軸ケース後部で、後車軸ケースと車体メインフレームとに連結した。合計5本のリンクを用いた懸架機構とし、サスペンション機構を介して後車軸ケースに車体メインフレームを弾性支持した。
耕盤の凹凸が激しく、かつ、高速田植作業時であっても、車体後方の苗植付部が安定しているので、植付け性能を確保できた。苗植付部だけでなく、オペレータにも衝撃・振動が伝達しないため、作業負担軽減も実現できた。
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