近畿経済産業局長賞
レーダー装置の自動同調機能の発明(特許第5279990号)
【兵庫県発明協会】
中濱 正洋 |
古野電気株式会社 舶用機器事業部 開発部 レーダー機器開発課 主任 |
石井 義弘 |
フルノラボテック 技術部 部長 |
柳 勝幸 |
古野電気株式会社 舶用機器事業部 開発部 レーダー機器開発課 主任技師 |
大 浩司 |
古野電気株式会社 舶用機器事業部 開発部 レーダー機器開発課 主任技師 |
実 施 功 績 賞
古野 幸男 |
古野電気株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、船舶に搭載されるレーダー装置の自動同調機能に関するものである。本発明により、自動同調機能の性能が飛躍的に向上し、レーダー装置の信頼性が格段に高められた。
レーダー装置の送信パルスを生成するマグネトロンの発信周波数は不安定なため、その変動に追随して受信信号に混合する局発周波数を制御する自動同調機能が用いられるが、従来は局発周波数を順次変化させて最適な周波数を探す構成のため、画像が一時的に乱れるという問題があった。本発明では、マグネトロンから受信部に漏洩するメインバング信号の周波数をフーリエ変換により直接計測して局発周波数を制御する構成とし、画像の乱れない自動同調機能を実現した。
本発明の自動同調機能は古野電気の船舶用レーダー装置の新機種に広く採用されており、世界の海で、航海の安全に貢献している。
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