文部科学大臣発明奨励賞
創薬スクリーニング装置(特許第5190773号)
【発明協会(東京)】
景 虹之 |
横河電機株式会社 ライフサイエンスセンター開発部 |
実 施 功 績 賞
西島 剛志 |
横河電機株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、生きたままの細胞を精細な画質で、多色で観察する共焦点顕微鏡である。光学系の構成を簡易にして感度を高め、細胞に優しい観察機器を実現した。蛍光の他、明視野の観察もできる多機能である。
生きた細胞を多色で観察するために、従来は共焦点ユニットと分光ユニットを設けていた。本発明では、この2つの機能を一体化し、具体的には、共焦点像を形成するピンホール面から観察面であるカメラまでを1つの光学系で結び、シンプルな構成と一貫した設計で、最適な画質と共に、低コストを達成した。また、ピンホールを光路から外す仕組みを作り、共焦点と非共焦点の切替機能を実現した。
光学系の簡易化により、細胞からの蛍光信号のロスを抑え、弱い励起でも観察が可能となった。多機能化も加わってバイオの基礎研究から創薬分野まで幅広いアプリケーションに対応できる機器である。
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