中小企業庁長官奨励賞
微細紙粉製造方法(特許第4536161号)
【発明協会(東京)】
松下 敬通 |
株式会社環境経営総合研究所 代表取締役社長 |
本発明は、樹脂原料に混合される紙を高効率で微細化し、平均粒径が25〜50μmと極めて微細であり、粒径の揃った優れた品質の紙粉を製造する技術に関し、従来技術に比べて生産効率を飛躍的に向上させた技術である。
本発明は、粗粉砕された紙粉を、複数の第1粉砕ローラを備えた第1竪型ローラミルを用いて粉砕し、平均粒径50〜150μmの微細紙粉とし、複数の第2粉砕ローラを備えた第2竪型ローラミルを用いて平均粒径25〜50μmの微細紙粉を得る。本発明の特徴は、第1粉砕ローラと第2粉砕ローラの溝の傾斜角を異ならせた点であり、第1粉砕ローラの溝の傾斜角θ1を第2粉砕ローラの溝の傾斜角θ2よりも小さくした。
本発明は、原料の加熱が不要でエネルギーコストが低減され、原料の変質も抑制できた。また、当該紙粉を混入した樹脂組成物の溶融時の流動性が格段に向上した。さらに、原料の連続投入及び連続回収が可能となり、生産性が飛躍的に向上した。
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