発明協会会長奨励賞
酢製造システム(特許第5318523号)
【北海道発明協会】
倉本 登 |
株式会社倉本鉄工所 代表取締役社長 |
渡辺 克良 |
オホーツクビール株式会社 代表取締役専務 |
小泉 幸道 |
東京農業大学 応用生物科学部 醸造科学科 教授 |
太田 裕一 |
公益財団法人オホーツク地域振興機構 研究課長 |
中村 賀香 |
旭川市役所 経済観光部 産業振興課 |
冨塚 登 |
元 東京農業大学 客員教授 |
実 施 功 績 賞
高野 克己 |
東京農業大学 学長 |
本発明は、静置法による食酢製造の酢酸発酵において、菌膜の生成・増殖を迅速化するとともに、材料液からのアルコール成分の蒸発を阻止して味の低下を防止することができる種菌接種用補助具を用いた食酢製造方法である。
本製造システムは通気性・通液性を有するシート材に酢酸菌を培養した種菌シートを材料液に浮遊させ、液面とシート材との間を好気的な状態で発酵させることが可能である。このため、菌膜よりも強靭で浮遊性がありながら菌膜と同様の性質を持った種菌シートを接種に利用することで、菌膜の増殖性を維持し発酵の短縮化を図ることができる。また、本製造システムを一元化し、かつ酒造免許を必要としない食酢製造装置を開発した。
農業の6次産業化が推進され全国各地にある農業資源の有効活用と地場産業者による特産品を利用した商品開発が進められている現在、専門業者に特化されていた食酢製造技術を一般化し、一般業者が簡単に取組める製造システムである。
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