特許庁長官奨励賞
低圧縮比クリーンディーゼルエンジン(特許第5338268号)
【広島県発明協会】
志茂 大輔 |
マツダ株式会社 エンジン性能開発部 第1エンジン性能開発グループ 主幹 |
金 尚奎 |
マツダ株式会社 パワートレイン技術開発部 PT要素技術開発グループ シニア・スペシャリスト |
片岡 一司 |
マツダ株式会社 パワートレイン技術開発部 主幹 |
実 施 功 績 賞
小飼 雅道 |
マツダ株式会社 代表取締役 社長兼CEO |
本発明は、自動車用量産ディーゼルエンジンで世界一の低圧縮比14.0を実現し、ディーゼル車クラストップの低燃費、NOx排気後処理無しで厳しい排ガス規制に適合するとともに伸びやかな加速を体現できる低圧縮比クリーンディーゼルエンジンである。
ディーゼルエンジンの圧縮比を低圧縮化した場合、NOx・すす等の有害排出物の抑制や冷間状態の燃焼安定性の確保等の課題が惹起される。そこで、燃料と空気とが良好に混合しNOxやすすの発生を抑制するため、燃焼室形状に卵型楕円関数を採用し燃焼室内の縦渦、つまり縦方向の旋回流を強化することで、燃焼室内における燃料過濃混合気の停滞抑制および混合促進を図った。
本発明により、燃料噴霧と空気とが良好に混合し、すすの大気中への排出が抑制され、国内外の厳しい排ガス規制(国内ポスト新長期/欧州EURO6)に適合できるレベルまでNOxを低減しながら、燃費を従来比約20%程度改善した。
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