発明協会会長奨励賞
自動給紙装置における原稿保護機構(特許第4537213号)
【石川県発明協会】
安川 亮一 |
株式会社PFU イメージビジネスグループ イメージプロダクト事業部 第1技術部 プロジェクトマネージャ |
増田 稔 |
株式会社PFU イメージビジネスグループ イメージプロダクト事業部 商品企画部 部長 |
石田 敏 |
株式会社PFU 執行役員 兼)イメージプロダクト事業部長 |
実 施 功 績 賞
長谷川 清 |
株式会社PFU 代表取締役社長 |
本発明は、イメージスキャナ等の自動給紙装置において、給紙部の用紙詰まりを早く検知するため、用紙を給送するための給紙ローラと別の用紙送り検出ローラを配置し、その回転量に応じて用紙詰まりを検知する新しい構造・制御である。
従来、用紙詰まり検出に、用紙搬送路内のシート検出センサが既定時間経過しても用紙検出しない場合を用紙詰まりと判断する方式を採用してきた。この方式では、給紙ローラと用紙に滑りが発生する給紙部では用紙詰まり判断までの時間が長くなり、過剰な用紙送りによる紙の破れが発生してしまう課題があった。
本発明は、給紙部へ用紙の移動に追従回転する用紙送り検出ローラを新たに配置することで、シート検出センサが本ローラの回転量が規定値を超えた時点で用紙検出しない場合を用紙詰まりと判断することが可能となり、過剰な用紙送りを1/20以下に実現した。
本発明により、従来は読取りが難しかった薄い紙や脆い紙などの破れやすい用紙においても、用紙詰まりによる紙の破れを防止し、安心かつ高い作業効率を実現した。この技術の実現により世界各国の紙を安心して読み取ることを可能とした。