文部科学大臣発明奨励賞

レーザ溶接金属細線とその溶接方法(特許第4888875号)

【青森県発明協会】

織川　真	三興電子工業株式会社　設備技術課　課長
佐々木　正司	地方独立行政法人青森県産業技術センター八戸地域研究所　機械システム部長
天間　毅	地方独立行政法人青森県産業技術センター八戸地域研究所　総括研究管理員

実施功績賞

小松﨑　壽志	三興電子工業株式会社　代表取締役会長
佐藤　和雄	地方独立行政法人青森県産業技術センター　理事長

本発明は、温度センサの金属端子線（直径0.2mmまたは0.4mmの曲がりやすい金属線）と銅リード線の接合のように、多数の金属素線が集まった金属線束と金属線の端部同士のレーザ溶接において、溶接部の絶縁、電気特性、断線等破損防止に優れた効果を得るものである。
多数の金属素線が集まった金属線束と金属線の端部同士のレーザ溶接において、両金属線部をその側面が接触するように配置し、45～135°の照射角度でかつ断面積の大きい側に照射させることを特徴とする。さらに、金属線束の軸から接触している金属線側に向かって0.1mmの位置にレーザの中心位置が当たるように設定する。この方法により形成された各端部は、溶接部の中に含まれてはみ出ないし、かつレーザ照射時の断線も起こりにくい。
本特許を用いれば非常に成功率が高くなり確実に接合できる。有害金属である鉛はんだをしなくてもよくなった点では、環境に優しい安全な技術である。また、はんだ、フラックス、はんだ後の洗浄工程が削除できたことからも環境負荷の低減、生産コストの削減に役立った。

	レーザ溶接前
	レーザ溶接後

金属線の配置断面図とレーザ照射方向の関係

文部科学大臣発明奨励賞

レーザ溶接金属細線とその溶接方法(特許第4888875号)

【青森県発明協会】

実 施 功 績 賞

実施功績賞