近畿経済産業局長賞
レーザースキャンニングによる人体識別方法(特許第5092076号)
【滋賀県発明協会】
岩澤 正仁 |
オプテックス株式会社 ビジネス開発本部 要素技術部 |
実 施 功 績 賞
小林 徹 |
オプテックス株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、パルスレーザ光を用いた検出器において照射されたレーザ光が対象物体での反射後、回帰した受光レベル情報を時系列演算することで人体判定する技術である。
的確な人体判定を行うべく、取り込んだ受光レベル情報にて①自然環境下における降雨、降雪などの不要情報の排除、②安定した受光レベルを確保するために雨雪霧などによる受光レベル減衰の補正に着目した。本技術では、出射パルスレーザ光の測定周期前後で取得された距離データの比較を行い、大きな差分発生や不連続な変化が生じている場合は雨や雪などの可能性が高いと判断し、これらの受光レベル情報を除去する技術、また雨、雪や霧の環境下で特定の検知受光レベル情報の減衰判定結果に基づいた補正による安定的な受光レベル情報取得技術を実現している。これらの結果、雨天、降雪や霧発生時においてもレーザ光受光レベルが安定化された処理が行え、侵入者検知を的確に行えるものである。
今日では、信頼性と確実性を兼ね備えたパルスレーザ光を用いた検出器は、国内外の重要施設のセキュリティシステムの一役を担い、屋内外問わず広く活躍し安全、安心実現に貢献している。
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