発明協会会長奨励賞
給油所用ガソリンベーパ回収装置(特許第4671772号)
【兵庫県発明協会】
谷村 泰宏 |
三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 環境システム技術部 部長 |
葛本 昌樹 (※葛の下部分はヒ) |
三菱電機株式会社 先端技術総合研究所 パワーエレクトロニクス技術部門 部門長 |
倉橋 正人 |
三菱電機株式会社 三田製作所 カーエレクトロニクス製造部 設計第一課 |
杉本 猛 |
三菱電機株式会社 冷熱システム製作所 産業冷熱製造第一部 主席技師長 |
森本 裕之 |
三菱電機株式会社 冷熱システム製作所 空調機製造部 空調機技術第一課 |
関野 知 |
三菱電機エンジニアリング株式会社 和歌山事業所 システム技術部 SE第一課 課長代理 |
本橋 俊明 |
株式会社タツノ 顧問 |
関谷 勝彦 |
株式会社タツノ 研究開発部 次長 |
実 施 功 績 賞
山西 健一郎 |
三菱電機株式会社 執行役社長 |
龍野 廣道 |
株式会社タツノ 代表取締役社長 |
本発明は、加圧冷却凝縮と吸着濃縮を組み合わせた方式を用いることにより、一般的な給油所に設置可能で、給油を行なう際に大気中に放出されるガソリンベーパ(蒸気)を高効率に液化回収できる装置に関するものである。
給油時に放出されるガソリンベーパは大気汚染物質の一つであり、約30年前から回収技術の必要性が指摘されていたが、使用者の安全や設置スペースの確保などの理由で実現できず、給油所で使用できる小型で高効率な回収装置が待望されていた。これを解決するため、本発明では、吸引したガソリンベーパを加圧ポンプおよび凝縮器で圧縮・冷却する工程と、液化できなかったガソリンベーパを吸着剤により吸着する工程をシーケンシャルに動作させて、効率的に液化回収できるようにした。
本発明により、給油時に放出されるガソリンベーパの90%以上を回収可能な小型のガソリンベーパ回収装置を実現した。今後、本装置が国内給油所全体の60%(潟^ツノ製給油機と同等の普及率)に普及し、95%の回収率を想定すると、年間5.1万tonの揮発性有機化合物の排出削減が可能となり、地球環境保全に大きく貢献するものと期待される。
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