発明協会会長奨励賞
HD画像向け高画質画像圧縮技術(特許第4348209号)
【大阪発明協会】
柏木 吉一郎 |
パナソニックノースアメリカ株式会社 パナソニックハリウッド研究所 所長 |
小塚 雅之 |
パナソニック株式会社 R&D本部 クラウドソリューションセンター 事業戦略室 室長 |
角野 眞也 |
パナソニック株式会社 R&D本部 新規事業開発センタ― 事業開発推進室 SNC事業グループ 主幹技師 |
実 施 功 績 賞
津賀 一宏 |
パナソニック株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、画像圧縮符号化方式のHD画像向け高効率化・高画質化に関する発明である。
従来の画像圧縮符号化方式では、ブロックサイズ(直交変換の単位)を固定にしており、様々な解像度の画像に対して常に高圧縮率を実現することは困難であった。そこで本発明は、ブロックサイズとして、第2のサイズ(8x8画素)を新たに定義して選択可能とし、符号列に、ブロックサイズが、第1のサイズ(4x4画素)のみか、第1のサイズと第2のサイズが混在しているか、を示す情報を含める構成とした。これにより、ブロックサイズが選択できるので、解像度の大小、輝度や色変化の大きさや複雑度などの画像の様々な特徴に応じて適切な直交変換を施して符号化することができる。
本発明を用いた画像圧縮符号化方式がMPEG-4 AVCハイプロファイルとして標準化され、優れた圧縮効率、特に主観画質の高さが認められ、Blu−ray規格への採用を機に、HD動画を扱うデジタル家電、IT機器、配信サービス等、ほぼ全てのHD関連機器に採用され、HD動画伝送・配信の高効率化・高画質化に貢献している。
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