日本弁理士会会長奨励賞
新型きんつば焼機(特許第3085576号)
【福井県発明協会】
小林 將男 |
株式会社コバード 代表取締役社長 |
小林 博紀 |
株式会社コバード 代表取締役専務 |
本発明は、江戸時代から伝わる伝統和菓子であるきんつばの製造において、焼成処理能力が従来の約3倍となりうる焼成方法と装置に関するものである。
また、羊羹のサイズ変更や四角形、長四角形、六角形、円形などの形状にも対応し、きんつば以外の食品(例えば、焼きおにぎり等)にも応用できるものである。
衣液付けされた羊羹を高温状態の鉄板等の上に載置して、更に鉄板からの伝熱により加熱された高温状態の一対の押圧鈑でこの羊羹を挟むことにより、3面ずつ2回分の衣焼成処理だけで六面体形状の和菓子きんつばを製することができるので、1面ずつ6回の衣焼成を行なわねばならなかった従来品よりも処理能力を飛躍的に向上できるのである。
「きんつば」はポピュラーな伝統和菓子であるが、生産の作業環境が過酷であり、熟練が要求され、生産担い手が減少している。また、熟練職人の高齢化問題により継承していくことが危惧されている。
最近、流通業界において、伝統和菓子が見直されているが、市場への安定供給が困難とされている。
本発明は、伝統和菓子である「きんつば」を未来に継承していくとともに、より身近な商品として市場に安定供給していくことが可能となったものである。
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