文部科学大臣発明奨励賞
3次元眼底像を形成する観察装置(特許第4884777号)
【発明協会(東京)】
福間 康文 |
株式会社トプコン アイケア・カンパニー 社長 |
塚田 央 |
株式会社トプコン アイケア・カンパニー 技術統括部 |
木川 勉 |
株式会社トプコン アイケア・カンパニー 事業管理企画統括部 |
実 施 功 績 賞
平野 聡 |
株式会社トプコン 取締役社長 |
本発明は、眼底の層組織(断層)を検査・観察する装置であるOCT(Optical Coherence Tomography:光画像計測装置)に関するものである。
本発明では、眼底表面(網膜)の2次元画像形成手段と断層画像形成手段とを有する。この2つの手段の光路を一部共有すると共に、検出タイミングを同期させることで、網膜の2次元画像と断層画像の双方同時取得を可能とした。さらに、断層画像から眼底の3次元画像を形成する手段を備え、2次元画像中にある特徴部位の画像位置に基づいて、断層画像の画像位置を補正するよう構成した。これにより、断層画像の計測中に眼球が動いても確度の高い眼底の3次元画像を作成することを可能とした。
本発明を搭載した「3D OCT-1000」は、眼底のカラー写真と3次元画像とを同時に取得できる世界初の装置として2006年に製品化され、「緑内障」や「加齢黄斑変性」の診断にとって革新的な技術であるとの高い評価を得て、現在も3D OCTシリーズとして展開を続けている。
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