文部科学大臣発明奨励賞
スクリュウ圧縮機ロータとその製造方法(特許第3906806号)
【千葉県発明協会】
松本 一宏 |
株式会社日立製作所 インフラシステム社 機械システム事業本部 土浦事業所 生産統括本部 製造部 生産技術開発グループ 課長 |
加藤 吐夢 |
株式会社日立製作所 インフラシステム社 機械システム事業本部 土浦事業所 生産統括本部 製造部 機械課 課長 |
亀谷 裕敬 |
石巻専修大学 理工学部 機械工学科 教授 |
実 施 功 績 賞
中西 宏明 |
株式会社日立製作所 代表執行役 執行役社長 |
本発明は、ケーシング内に軸方向にねじれたスクリュウ溝を形成した雄ロータと雌ロータを有し、各ロータに凹条溝を設けることで高い圧縮効率を実現したスクリュウ圧縮機とそのロータの製造方法に関するものである。
スクリュウ圧縮機は、各ロータのスクリュウ溝間の最少隙間の移動経路であるシールラインに沿って空気が圧縮される。従来は、砥石を備えた研削盤で各ロータ表面を研削加工し、高精度に成形して圧縮空気の漏れが少なくなるように間隙を管理していた。本発明は、各ロータ表面にそのねじれ方向に沿った微少深さの凹条溝を設けることで、従来より圧縮空気の漏れを減少させ、圧縮効率を向上させる。また、そのロータは、ボールエンドミルを備えたマシニングセンタにより切削加工され、自動工具交換機能や機上測定等により作業を容易にした。
ロータにおける高い圧縮効率を実現し、省エネルギー化を図ると共に、マシニングセンタを使用した製造方法により工数低減を実現する。
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