関東経済産業局長賞
複層塗膜の形成方法及び塗装物の製造方法(特許第4813556号)
【埼玉県発明協会】
高橋 雅樹 |
本田技研工業株式会社 埼玉製作所 技師 |
久米 康広 |
本田技研工業株式会社 埼玉製作所 技師 |
白鳥 聡 |
本田技研工業株式会社 埼玉製作所 技師 |
小松 佳春 |
本田技研工業株式会社 埼玉製作所 技術主任 |
野田 慎二 |
本田技研工業株式会社 鈴鹿製作所 技術主任 |
南 達郎 |
本田技研工業株式会社 鈴鹿製作所 技術主任 |
高柳 誠 |
本田技研工業株式会社 鈴鹿製作所 技師 |
中囿 大輔 |
ホンダエンジニアリング株式会社 技術主任 |
五十嵐 和雄 |
株式会社本田技術研究所 主任研究員 |
実 施 功 績 賞
伊東 孝紳 |
本田技研工業株式会社 代表取締役社長執行役員 |
本発明は、自動車製造工場などの塗装プロセスに関するもので、イソシアネート化合物を架橋剤とする2液型中塗り塗料を開発することで、中塗り工程後の焼付け乾燥炉の廃止によるショートプロセス化を実現し、CO2排出量削減と塗装品質の向上を実現したものである。
本発明の塗装プロセスによれば、従来の「4C3B(4コート3ベイク)」方式の様に、電着後の焼付け、中塗り後の焼付け、ベースとクリアからなる上塗り後の焼付けという様な塗装完了までに3回の焼付けを行う必要がない。本発明により、電着で1回焼付けた後、中塗り、ベース、クリアを塗り重ねて一括で焼付けることができるため、今まで3回必要だった焼付けを2回にできる所謂「4C2B(4コート2ベイク)」方式の新塗装プロセスが可能となった。また、加熱時にアルコール等の反応生成物の発生がなくなるため、中塗り塗膜の体積収縮を防ぐことができ、肌ラウンドの無い良好な仕上がり外観が得られる。
本発明を適用した自動車塗装ラインは、弊社国内および海外拠点に導入され、省エネによるCO2排出量削減や環境負荷の低減に大きく貢献している。
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