発明協会会長奨励賞
車載用ヘッドアップディスプレイ(特許第4114194号)
【新潟県発明協会】
中静 勝己 |
日本精機株式会社 技術本部 車載設計統括部 HUD技術部 チーフエンジニア |
山添 尚 |
日本精機株式会社 技術本部 車載設計統括部 開発部 開発1 |
実 施 功 績 賞
高田 博俊 |
日本精機株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、車両のダッシュボードに埋設され、液晶表示素子の表示像をフロントウィンドウに投影し運転者に虚像表示を視認させる車載用ヘッドアップディスプレイ(HUD)において、光学構造を工夫することで、太陽光による熱影響を抑制し得るものである。
通常ヘッドアップディスプレイには、表示像を拡大するための凸レンズ等の光学部材が設けられる。本発明は、この光学部材によって、逆に太陽光を集光して発生してしまう温度上昇による不具合を対策でき、表示手段となる液晶表示素子の表示出力側に、ガラス基板に貼着された偏光板を設けることで、太陽光が入射しても、該偏光板が太陽光を吸収して、離れた位置の液晶セルの温度上昇を抑制する。
液晶セルの温度上昇を抑えることによって、適正なコントラスト比にて表示出力できるため、過酷な環境下で使用される可能性のある車載用ヘッドアップディスプレイの表示品質を確保するものとなる。
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