発明協会会長奨励賞
新規異性体蔗糖の製造方法及び用途(特許第5044717号)
【北海道発明協会】
山森 昭 |
大高酵素株式会社 総合研究所 小樽研究室 室長 |
岡田 秀紀 |
大高酵素株式会社 総合研究所 所長 |
川添 直樹 |
大高酵素株式会社 総合研究所 伊達研究室 室長 |
塩見 徳夫 |
酪農学園大学大学院 酪農学研究科 特任教授 |
小野寺 秀一 |
酪農学園大学 農食環境学群 食と健康学類 教授 |
上野 敬司 |
酪農学園大学 農食環境学群 食と健康学類 講師 |
実 施 功 績 賞
今井 政一 |
大高酵素株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、オリゴ糖大量生産技術の一端として、安価な材料からの新規オリゴ糖の合成を行う事により製造コストを抑えることができ、さらに、一般性質を検討する事により、食品に対する利用価値を明確にすることに加え、新しい食品素材を提供することを目的としたものである。
安価な材料であるD-グルコースとD-フルクトースを粉末の状態で混合し、水を加えることなく100℃以上で加熱して反応させた後、反応物に水を添加し溶解させ、該水溶液から活性炭カラムクロマトグラフィー、次いで、HPLCにより新規異性体蔗糖であるβ-D-フルクトフラノシル- (2↔1)-β-D-グルコピラノシドを取得した。その性質は、難消化性で甘味を持つオリゴ糖であり、有用な性質を持つ糖質であることが判明した。
本発明のオリゴ糖は蔗糖の構造に近いが、その機能性は全く異なる事から、産学含めて食品分野においての注目度が高い。さらに、健康志向が高まる現代のニーズに合う新しい食品材料が提供でき、新たな商品開発にも繋げることも可能であるため社会的意義は大いにある。
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