特許庁長官奨励賞
エンジン自動停止始動制御装置(特許第5007839号)
【愛知県発明協会】
奥本 和成 |
株式会社デンソー 電機技術2部 開発室 開発2課 担当係長 |
加藤 章 |
株式会社デンソー パワトレ事業グループ DP−2電源シス室 担当次長 |
千田 崇 |
株式会社デンソー パワトレ事業グループ DP−2電源シス室 担当係長 |
村田 光広 |
株式会社デンソー 電機技術1部 開発室 室長 |
新美 正巳 |
元 株式会社デンソー 電機技術1部 開発室 担当課長 |
春野 貴誉一 |
DENSO SALES UK LTD. |
実 施 功 績 賞
加藤 宣明 |
株式会社デンソー 取締役社長 |
本発明は、エンジンを自動的に停止させるアイドルストップ機能を搭載した車両(以下、IS車)において、エンジン回転中である車両の減速時に再始動可能な制御装置を実現したものである。
アイドルストップした後にエンジンを再始動する手段としては、スタータのピニオンギアをエンジンのリングギアに噛み合わせることにより行われるが、エンジン回転中に噛み合わせを図るとピニオンギアとリングギア間に噛み合い衝撃が発生してしまうため、従来のIS車では、車両が完全に停止した後にアイドルストップを開始していた(図1参照)。本発明では、スタータモータとピニオンギアを独立で制御できるタンデムソレノイドスタータ(図2参照)を用いて、エンジンが高回転の場合にはスタータモータを先回し(図1-1参照)し、エンジンが低回転の場合にはピニオンギアを先出し(図1-2参照)することで、エンジン回転数に応じた再始動の制御方法を確立した。
本発明により、噛み合い衝撃を発生させることなくエンジンの再始動が可能となり、車両の減速時のアイドルストップを実現し、燃費向上(5%→8%)を達成している。
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