発明協会会長奨励賞
ポリグリセリン脂肪酸エステル含有組成物(特許第5005892号)
【三重県発明協会】
近藤 直樹 |
太陽化学株式会社 インターフェースソリューション事業部 研究開発グループ 界面化学チーム チームリーダー |
内田 一仁 |
太陽化学株式会社 インターフェイスソリューション事業部 執行役員 事業部長 |
P 嘉彦 |
太陽化学株式会社 インターフェイスソリューション事業部 統括部門長 |
実 施 功 績 賞
山崎 長宏 |
太陽化学株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、乳化、可溶化などを目的とする食品用、化粧品用、医薬品用及び工業用の界面活性剤として利用できるポリグリセリン脂肪酸エステルを含有する組成物に関するものである。
ポリグリセリン脂肪酸エステルは親水性の非イオン界面活性剤として、食品、化粧品などに応用されているが、その乳化、可溶化等の界面活性剤としての本質的な機能に関しては、ポリグリセリンの構造に由るところが大きく、従来品においてはその機能を十分に発揮させることは困難であった。本発明の構造的特徴を有するポリグリセリン脂肪酸エステルを用いることにより、従来品では水系へ可溶化することが困難であったビタミンE、βカロチンなどの油溶性物質等を安定的に可溶化することが可能となった。
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルは、従来にない優れた界面活性能を有することより様々な製品への応用が期待できる。特に乳化・可溶化型の化粧品には品質に課題を持つものも多く、これら分野への応用が飛躍的に広がるなど、産業上の発展に寄与できるものと考える。
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