文部科学大臣発明奨励賞
マルテンサイト鋳造材・鋳造品の製造方法(特許第4293372号)
【山形県発明協会】
渡辺 利隆 |
有限会社渡辺鋳造所 代表取締役 |
石井 和夫 |
有限会社渡辺鋳造所 グループマネージャー |
渋谷 宇一郎 |
有限会社渡辺鋳造所 グループマネージャー |
山田 享 |
有限会社渡辺鋳造所 技術顧問(元 山形県工業技術センター) |
佐藤 昇 |
山形県工業技術センター 素材技術部 次世代材料開発主幹 |
中野 哲 |
山形県工業技術センター 素材技術部 開発研究専門員 |
高橋 裕和 |
山形県工業技術センター 素材技術部 専門研究員 |
晴山 巧 |
国立大学法人岩手大学工学部マテリアル工学科 准教授(元 山形県工業技術センター) |
本発明は、サブゼロ処理のみでマルテンサイトに変態し、その後の焼戻し処理で広範囲の硬さに調整可能な材料に関するものである。
一般的にマルテンサイト組織を得るためには、高温からの焼入れ処理を必要とするが、鋳造材料では肉厚感受性が大きいため、焼入れ処理を施しても内部まで均一な組織や硬さを得ることが難しかった。本発明材料の組織や硬さは、サブゼロ処理温度及び焼戻し処理温度のみに依存し冷却速度に無関係であるため、従来不可能であった寸法・形状のものでも均一な硬さを得ることが可能である。
本発明材料は、高い耐摩耗性が要求される部材(マシンルームレスエレベータの滑車等)として実用化されている。また、温調配管を内蔵したプラスチック射出成形用金型並びにダイカスト用金型として一部実用化している。
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