日本弁理士会会長奨励賞
リンゴ酢に含まれる抗腫瘍性多糖と製造方法(特許第4820956号)
【青森県発明協会】
櫛引 利貞 |
カネショウ株式会社 代表取締役社長 |
松江 一 |
元 青森県産業技術開発センター バイオテクノロジー開発部 |
阿部 馨 |
地方独立行政法人青森県産業技術センター 弘前地域技術研究所バイオテクノロジー部 部長 |
佐藤 吏香子 |
カネショウ株式会社 品質管理開発室 主任研究員 |
実 施 功 績 賞
唐澤 英年 |
地方独立行政法人青森県産業技術センター 理事長 |
本発明は、今まで明らかにされていなかったリンゴ酢に含まれる体に良い成分を明らかにするため、様々な研究を進め、リンゴ酢由来抗腫瘍性多糖を発見し、この物質の製造方法を明らかにしたものである。
今までリンゴ酢に含まれる有効性分についての報告はほとんどされていなかった。本発明では抗腫瘍効果に着目し、リンゴ酢を分離精製した物質について、マウスを用いた動物実験を行ない、延命効果があったため、更に分離精製と動物実験をくり返し、抗腫瘍性物質を明らかにした。また、この抗腫瘍性物質が平均分子量10000で、α−1,4結合の主鎖にα−1,6結合の分岐構造を持ち、更にグルコースのみで構成されていることを明らかにした。
今まで「リンゴ酢」からこのような物質が発見されておらず、青森県の特産となっているリンゴが、大いにその付加価値を高めた活用を可能として地域産業の発展に寄与できると共に、何よりも人類医学の面で高い評価が得られるものと予測される。
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