発明協会会長奨励賞
高効率・大容量小型貫流ボイラ(特許第4405652号)
【香川県発明協会】
安藤 則俊 |
株式会社サムソン 技術本部 設計部 カスタマー設計チーム マネージャー |
高島 博史 |
株式会社サムソン 技術本部 開発部 次長 |
黒木 茂 |
株式会社サムソン 技術本部 設計部 部長 |
実 施 功 績 賞
吉岡 龍示 |
株式会社サムソン 代表取締役社長 |
本発明は、多管式の貫流ボイラにおいて、熱吸収量の増大による高効率化と小型省スペース化の両立を実現した缶体技術に関するものである。
環状の管寄せ間を内外2列に配置した多数の垂直水管で連結し、水管内の水を燃焼ガスと熱交換して蒸気を発生させるボイラにおいて、内・外水管間の燃焼ガス通路に面した部分に熱吸収用フィンを多数段設け、フィンの配列と枚数を変更した2種類の水管を交互に配置することで、接触伝熱部の単位伝熱面積あたりの熱吸収量を効果的に増大させている。
このように、熱吸収用フィンの配列に工夫を施し、缶体の水管列ピッチを大きくすることなく燃焼ガス流との有効な接触面積を効果的に拡大することで、ボイラ効率の更なる向上と単位伝熱面積あたりの蒸気発生量の増大(=大容量化)がボイラの省スペース性能を損なうことなく可能となり、本技術を適用することにより、業界で初めて小型貫流ボイラの範疇で換算蒸発量3t/hボイラを商品化するに至った。
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