近畿経済産業局長賞
2層ブルーレイディスクの記録再生装置の発明(特許第4217395号)
【大阪発明協会】
金馬 慶明 |
パナソニック株式会社 AVCネットワークス社 AVネットワーク事業グループ スマートAVビジネスユニット 光学ドライブ開発グループ 主幹技師 |
和田 秀彦 |
パナソニック株式会社 R&D本部 事業開発推進室 主幹技師 |
西野 清治 |
元 松下電器(現パナソニック)株式会社 光ディスク開発センター 主任技師 |
実 施 功 績 賞
津賀 一宏 |
パナソニック株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、2層ブルーレイディスク(Blu-ray Disc™:BD)の記録再生層を安定に切り替える技術である。
大容量化のためには大きな開口数(集光力)の対物レンズを用いて面密度を向上するとともに、2層化も必要である。2層ディスクでは、焦点位置を他の記録層に移動する際に中簡層の厚みにより移動先の層に収差(集点をぼやけさせる波面の乱れ)が発生して、焦点誤差信号まで劣化し移動先の記録層において安定に焦点制御を開始できないという重大な課題が発生した。そこで、移動元の層の焦点制御は収差が生じても維持できることを見いだし、焦点移動先の層に合う方向へ収差補正量を変化させてから焦点を移動する方式を発明した。
今では市販されている全てのBD装置は2層BDの記録や再生を行っており、本発明は広く使用されている。また、ハイビジョン映画は大半が2層BD-ROMに納められておりコンテンツ産業の発展にも大いに貢献している。
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