発明協会会長奨励賞
横編機の端糸処理装置(特許第4015980号)
【和歌山県発明協会】
前田 博司 |
株式会社島精機製作所 製造技術部3グループ 部員 |
実 施 功 績 賞
島 正博 |
株式会社島精機製作所 代表取締役社長 |
本発明は、手袋などの筒状の編地製品を編成する横編機において、編地内に生じる渡り糸を編成中に切断するとともに、切断により生じる2つの端糸を確実に編地の開口内に挿入する端糸処理装置に関するものである。
指股から指袋の先端に渡る編糸を切断してその端糸を処理する際、従来は渡り糸を編糸の供給側で把持してから切断し、把持されない側の端糸をエアー噴射で指袋の開口内へ挿入していた。しかし編糸は弾性を有するため切断後の端糸の位置が不安定であり、端糸が編地に編み込まれることがあった。
本発明は、2つのグリッパで渡り糸を切断箇所の左右でそれぞれ把持し、グリッパを個別に移動させて端糸を指袋の開口内へ挿入する。
2つの端糸を個別にグリッパで把持し、確実に筒状編地の開口内へ挿入することで、編地の外側に端糸が現れたり編地に端糸が不規則に編み込まれるなどの不具合を回避することができ、高品質のニット製品を生産することが可能となる。
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