日本弁理士会会長奨励賞
液体試料吸引監視方法(特許第4593404号)
【兵庫県発明協会】
芝田 正治 |
シスメックス株式会社 商品開発本部 ヘマトロジー開発部第二グループ 係長 |
中村 洋一 |
シスメックス株式会社 国内事業推進本部 国内事業推進部プロダクトマーケティンググループ 課長 |
実 施 功 績 賞
家次 恒 |
シスメックス株式会社 代表取締役社長 |
本発明はピペッティング方式による血液等の試料吸引装置において、試料の濁度を光学的に測定することで、吸引の微量化と精度を保ち、コスト低減を図った吸引監視方法に関するものである。
従来のサンプリングバルブを用いて血液試料を定量する場合、サンプリングバルブの両側に設けた吸引監視センサまでの流路が必要なため、分析に用いられない試料の量が多くなる。
本発明は、まず採血管からピアサ内部に設定量の血液を吸引する。次に吸引監視用試料①を混合チャンバに吐出して希釈液との混合試料を濁度センサにて測定する。続けて血液測定用試料②から白血球、赤血球、ヘモグロビン等の血液測定を行い、最後に吸引監視用試料③の濁度を同様に測定する。
吸引監視用試料①と③の測定結果から、この両部分の間にある血液測定用試料Aには所定量の血液が吸引できていると判断できる。
このように、本発明では微量試料でも吸引精度を保つことができるため、僅かな血液量で検査ができ、患者への負担が軽減され血液検査の医療診断に貢献している。
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