関東経済産業局長賞
複数の光学ユニットを備えた自動車用LEDヘッドランプ(特許第4002159号)
【静岡県発明協会】
達川 正士 |
株式会社小糸製作所 製品開発部 前照灯グループ |
石田 裕之 |
株式会社小糸製作所 研究所 主管 |
佐塚 清 |
株式会社小糸製作所 製品開発部 前照灯グループ 担当員 |
実 施 功 績 賞
大嶽 昌宏 |
株式会社小糸製作所 代表取締役社長 |
本発明は、LEDを用いた自動車用ヘッドランプを実現する為に、複数個のLEDの光を制御しロービーム配光パターンとして照射する新たな光学系に関するものである。
LEDは、一個から得られる光量が従来光源(ハロゲンやHID)に及ばない為、複数個のLEDの光を合成して利用する必要がある。しかし、従来光源に基づく光学系では複数個のLEDからの光を制御できず、特殊なパターン形状および光度分布を有するロービーム配光パターンを形成できないという問題が生じた。
本発明は、光照射方式が異なる複数種類の光学ユニットを組み合わせ、各ユニットからの光を重ね合わせるように照射し、合成配光パターンとしてのロービーム配光パターンを形成したことを特徴としている。
本発明は、世界初の自動車用LEDヘッドランプとして国内自動車メーカに採用された。現在、自動車用ヘッドランプのLED化は世界規模で進んでおり、海外カーメーカでの採用も確実に増えているが、本発明はその先駆けとなるものである。今後、自動車の省エネルギー、CO2削減に大きく貢献することが期待される。
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