中小企業庁長官奨励賞
プロテオグリカンの製造方法(特許第4219974号)
【北海道発明協会】
工藤 義昭 |
バイオマテックジャパン株式会社 代表取締役 |
実 施 功 績 賞
山本 壽福 |
財団法人釧路根室圏産業技術振興センター 理事長 |
本発明は、動物の軟骨、特にサケの鼻軟骨からヒトに安全で、安定した品質のプロテオグリカン(PG)を、安価でかつ大量に生産するため、従来方法とは全く異なる発想でアルカリ性の抽出溶媒を使うことを特徴としている。
アルカリ性溶媒は、タンパク質を変性・分解するため、PGのようにタンパク質を変性・分解させたくない場合は使用しないのが常識である。しかし、この常識を疑問視し、アルカリ濃度の低い領域では問題なくPGを抽出できるのではないかと考え、研究と実験を繰り返した結果、想定どおり極めて低いある濃度範囲でPGの抽出に成功し、新規のPG製造法を完成させた。その結果、抽出時間は48分の1に、PGの抽出効率は8倍に向上した。
PGの有用性、安定供給性等が評価され、すでに化粧品、健康食品の原料として販売されている。また海外からも引き合いが入っている。PGの研究に興味を持つ研究者が急増し、現在いくつかの大学と共同研究を進めている。
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