文部科学大臣発明奨励賞
新世代高圧縮比高効率ガソリンエンジン(特許第4582217号)
【広島県発明協会】
山川 正尚 |
マツダ株式会社 パワートレイン技術開発部PT要素技術開発グループ マネージャー |
西本 敏朗 |
マツダ株式会社 エンジン設計部第2エンジン設計グループアシスタントマネージャー |
渡辺 友巳 |
マツダ株式会社 エンジン性能開発部第2エンジン性能開発グループアシスタントマネージャー |
中山 佳映 |
マツダ株式会社 パワートレイン技術開発部PT要素技術開発グループ 開発研究員 |
藤川 竜也 |
マツダ株式会社 パワートレイン技術開発部PT要素技術開発グループアシスタントマネージャー |
実 施 功 績 賞
山内 孝 |
マツダ株式会社 代表取締役会長、社長兼CEO |
本発明は、高圧縮比化に伴う新たな化学反応の発見、急速燃焼、混合気冷却等により世界一の高圧縮比ガソリンエンジンを実現して、エンジン始動直後から高効率・低公害の理想的な燃焼状態で運転し、エンジン本体燃費を約15%改善、ハイブリッド車と同等の燃費を実現する技術である。
従来、高圧縮比化で効率を向上する場合、高負荷のノッキングが問題となるが、高圧縮比化に伴い現れる化学反応につき研究した結果、この化学反応によって圧縮比向上分の出力上昇がノッキング防止のための出力低下を遙かに凌ぐことを見出した。
本発明は、上記知見に基づき高圧縮比を図るとともに、直噴エンジンの燃料噴射の噴霧が点火プラグの近傍に滞留するように設定して燃焼期間を短縮させて、冷間時燃焼状態を安定させつつ通常時均質燃焼状態により燃焼効率を高めたものであり、クラストップの燃費30km/Lとアクセル操作に対してよりリニアで滑らかな車両挙動を実現した。
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