東北経済産業局長賞
堰堤の残存型枠はめ込み式木製化粧パネル(実用新案第3123623号)
【岩手県発明協会】
小笠原 利雄 |
株式会社玉山製材所 代表取締役社長 |
本発明は、後板パネルと前板パネルを上下左右対角方向にずらし、背面から釘止めした1枚の独立した残存型枠はめ込み式木製化粧パネルである。前板パネルと後板パネルが互い違いになっているので、板の隙間からコンクリートが漏れず、これらのパネルを複数互い違いにはめ込み連結していくとパネル自体の強度も増しパネル同志の上下左右のはめ込み連結部からもコンクリートが漏ることがない。
間伐材の有効利用を促進し、養生後は山に戻し、土と化すエコパネルであり、山の自然環境とよく調和し、雄大な景観を作り出すことができる化粧パネルである。
パネルは工場内で一貫製造が可能であり、高品質な製品を確保できるほか、現場施工も簡便な省エネ・安全施工法であり、工期短縮、総合コスト低減を可能とした。
砂防ダムや治山ダム堰堤等の建設のための残存型枠の使用評価は良好であり、今後一般型枠に替り、残存型枠の使用が増すことは確実とみられる。
① 単体パネル | ② ①単体パネルをはめ込み連結した状態 |
③ 施行後1 (①単体パネルをはめ込み連結した状態) |
④ 施行後2(全体景観) |
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