四国経済産業局長賞
繊維強化複合材料用プリフォーム(特許第4023515号)
【愛媛県発明協会】
本間 雅登 |
東レ株式会社 複合材料研究所 主任研究員 |
武部 佳樹 |
東レ株式会社 複合材料研究所 |
尾原 春夫 |
東洋殖産株式会社 営業部繊維資材課 課長 |
実 施 功 績 賞
日覺 昭廣 |
東レ株式会社 代表取締役社長 |
炭素繊維強化複合材料などのFRP(Fiber Reinforced Plastics)の多くは、強化繊維束に熱硬化性樹脂が含浸したプリプレグを成型して得られる。このFRPにおいて、熱接着による一体化と解体性接着とを実現した。
この技術は、プリプレグに熱接着用の基材を積層したプリフォームを、加熱加圧することにより達成できる。熱接着用の基材にポリアミドを使用することで優れた接合強度を達成でき、かつ、ポリアミド6/66/610、ポリアミド6/66/612、ポリアミド6/66/610/612より選択される少なくとも1種を使用することで100℃以下では高い接合力を示し、200℃以上では容易に解体することができる。
解体性接着によりFRPの一体成形品を容易にリペア・リサイクルでき、高い収率を確保できる。また、射出成形を用いた一体化プロセスでは、画期的なリサイクルシステムを創成でき、パソコン筐体などの大量生産・多品種用途へ展開できるようになった。
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