発明協会会長奨励賞
二輪車の収容効率を高めた二輪車駐車装置(特許第4568745号)
【高知県発明協会】
北村 精男 |
株式会社技研製作所 代表取締役社長 |
池田 敏夫 |
株式会社技研製作所 新工法開発部新工法機械課 リーダー |
斉家 武士 |
株式会社技研製作所 製品開発部製品設計課 |
本発明は、全自動で二輪車を立体的に収容する二輪車駐車装置(エコサイクル)である。
今回、二輪車の収容台に「千鳥配置構造」を採用したことで、旧製品の従来型配置構造に比べ、二輪車収容効率を40%向上させることができた。
エコサイクルは、円筒形の耐震構造物で地下空間をつくり、その中心に昇降自在な二輪車搬送装置を据え、放射状に広がる二輪車収容台を縦に何層も配置する(図A、B)。そのため従来型配置構造(18 台×8 層、図C)でも144 台収容できるが、200 台規模を望む市場ニーズに応え、隣り合う二輪車収容台の配置高さを一定距離ずつ上下にずらす千鳥配置構造(12 台×17 層、図D)を発明し、収容台数204 台を実現した。
二輪車駐車装置エコサイクルの開発コンセプトは、「地上に文化を、地下に機能を」である。収容効率と共に費用対効果が向上したことで、地下空間の有効活用を促進し、迷惑駐輪という地上の社会問題解決に一層貢献できる技術・製品である。
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