特許庁長官奨励賞
農業用暗渠排水管洗浄装置(特許第3811921号)
【北海道発明協会】
川崎 宏 |
川崎建設株式会社 代表取締役 |
先端部に超小型カメラと複数個のLEDライトを備え、管内の状態をリアルタイムで目視することができ、分岐点を発見した場合には最大の特徴であるモーター等を利用した「首振り機構」によって、分岐管へのスムーズな進入が可能な装置を開発した。
先端カメラには球が入っており、装置の姿勢を常時モニターすることができる。上下姿勢を制御するためのモーターも搭載しており、これにより自由な姿勢制御を可能とした。さらに、洗浄のために噴射する高圧水をそのまま推進力として利用するため、高効率な運用が可能であり、推進距離についても200m以上の実績を有する。これらに加え、管内に不具合(潰れやせん断)を発見した場合の位置を確認するための位置探知装置を装備し、地上から不具合の箇所をピンポイントで確認することを可能とした。
土砂の堆積などにより排水機能が低下した既設農業用暗渠排水管の管内(敷設管はT字、Y字、エルボ等の継ぎ手により繋がっている)を洗浄することによって、排水機能を回復して継続利用ができる。すなわち、農業用暗渠排水管の長寿命化が可能である。
① 首振り動作によるT字分岐への進入 | ② 検査・洗浄作業の全体イメージ |
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