北海道知事賞
焼菓子の製造方法(特許第4577855号)
【北海道発明協会】
渡辺 主人 |
株式会社清月 専務取締役 |
本発明は新しいラスクの製法に関するものであり、本製法によってバウムクーヘンの伝統的な生地をベースに、独特の風味と食感、優れた保存性を有する“バウムラスク”と名付けた新商品の開発に成功した。
従来のラスクはパン生地に増粘剤や硬化抑制剤を添加して製パン後、乾燥・再焼成するのが一般的であった。本発明は生地の配合と乾燥・焼成プロセスの最適化によって、バウムクーヘン本来の素材のみのラスクを実現した。バウムクーヘン独特の年輪模様は生地を回転軸に巻いて積層しながら焼き窯に導入し順次、乾燥・焼成したラスク母体をスライスし、オーブンで焼き色を付けた。
“バウムラスク”と商標登録した本ラスクは、画期的な商品として新聞・雑誌等で取り上げられ、全国各地の百貨店やバイヤーの関心も高く、大量受注や大型物産展への出展に結びついている。幼児から高齢者まで広く愛好されている“バウムラスク”は、販売3年目にして当社売上の20%超を占める主力商品に成長している。
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