日本弁理士会会長奨励賞
生分解性素材を用いたデジタルXBTセンサ(特許第3936386号)
【北海道発明協会】
毛内 也之 |
株式会社エスイーシー 水産海洋プロジェクト 課長代理 |
鉄村 光太郎 |
株式会社エスイーシー 水産海洋プロジェクト 担当 |
高橋 是太郎 |
国立大学法人北海道大学大学院 水産科学研究院海洋応用生命科学部門生物資源利用学分野 教授 |
関 秀司 |
国立大学法人北海道大学大学院 水産科学研究院海洋応用生命科学部門安全管理保障科学分野 教授 |
宮下 和士 |
国立大学法人北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 生態系変動解析分野 海洋資源科学科 教授 |
波 通隆 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 産業技術研究本部 工業試験場 情報システム部 部長 |
吉川 毅 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 産業技術研究本部 工業試験場 情報システム部 計測・情報技術グループ゚研究主幹 |
実 施 功 績 賞
永井 英夫 |
株式会社エスイーシー 代表取締役社長 |
丹保 憲仁 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 理事長 |
佐伯 浩 |
国立大学法人北海道大学 総長 |
デジタルXBT(eXpendable Bathy-Thermograph; 投下式水温水深計)は、航行中の船舶から水深ごとの海水温を測定する「使い捨て」の海洋センサである。
デジタルXBTは、内部のMPUが水深と水温を直接計測し、高精度の海水温プロファイルを簡単かつ短時間に出力するので、高精度ソナーのリアルタイム校正や調査時間の短縮を可能にする。
また、センサや測定機能の追加が容易で、多様化する海洋計測ニーズに迅速に対応することが出来る。
それを実現するため、ホタテ貝殻の特性を生かした生分解性モルタル素材や、電子基板の耐圧防水に用いるゲル状素材を開発し、深海環境で電子基板を安定動作させる耐圧・防水技術を確立した。
これらの素材は海洋由来の素材なので、使用済みのXBTは一定期間で溶解・捕食され、海底周辺の生物環境に悪影響を与えない。
① 生分解性素材で構成されたデジタルXBTの投下プローブ(白い筐体部分は貝殻モルタル、黒い金属部分は鉄錘、約3ヶ月で溶解) | |
② 従来XBT製品とデジタルXBTとの運用方法の比較 |
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