文部科学大臣発明奨励賞
ハイブリッド油圧ショベルの電力制御装置(特許第3859982号)
【広島県発明協会】
鹿児島 昌之 |
コベルコ建機株式会社 要素開発部電気制御系開発グループ マネージャー |
小見山 昌之 |
コベルコ建機株式会社 要素開発部先行技術開発グループ マネージャー |
空 利雄 |
元コベルコ建機株式会社 要素開発部 担当部長 |
実 施 功 績 賞
藤岡 純 |
コベルコ建機株式会社 代表取締役社長 |
佐藤 廣士 |
株式会社神戸製鋼所 代表取締役社長 |
大幅な省エネを実現するために、油圧ショベルへのハイブリッドシステムの適用を行い、油圧ショベルの特徴に適合した制御技術を開発した。これにより油圧ショベルの大幅な燃費削減および、CO2削減が可能となった。
蓄電装置のSOCおよび温度から充放電時の最大パワー決定し、エンジンと発電機との高効率運転が可能となるように発電機出力の上限値と下限値を設定する。アクチュエータの要求電力とこれら電力設定値より負荷が少ない場合は、余剰パワーをバッテリに充電し、負荷が大きい場合は、バッテリよりアシストするように電力配分を行う。これによりバッテリのSOCの制御、劣化防止とエンジンの高効率運転の実現が可能となった。
自動車とは負荷条件が大きくことなる油圧ショベルにおいてハイブリッドシステムが適用できるか未知数であったが、本技術により建設機械(油圧ショベル)におけるハイブリッドシステムの制御技術が確立したという意味で技術的インパクトは大きい。
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