中部経済産業局長賞

織機の起動方法（特許第3157776号）

【石川県発明協会】

南谷　徳生	津田駒工業株式会社　繊維機械技術部　主任
松本　正人	津田駒工業株式会社　繊維機械販売部　参事
北村　弘久	津田駒工業株式会社　繊維機械販売部　課長
有江　潔	津田駒工業株式会社　工機技術部

実施功績賞

菱沼　捷二

津田駒工業株式会社　代表取締役社長

本発明は、緯入れ不良などの織機の停止原因除去後の起動に伴い、織布に「綾枕」欠点が発生することのない織機の起動方法を提供するものであり、具体的には、緯入れ不良の場合、不良修復時のサイクルにおける緯入れ可能な回転角度で、かつ織り口の緯糸に筬が接触しない回転角度から織機を起動させ（図１）、また緯入れ不良以外では、第１次停止サイクルでの緯入れ可能な回転角度で、かつ織り口の緯糸に筬が接触しない回転角度から織機を起動させるものである。
従来、緯入れ不良などが発生すると織機が停止し、その後、織機を低速逆転させて停止原因を除去し、次いで織機を起動させるが、低速逆転時、また起動直後に、織布の織り口が筬で叩かれる（いわゆる空打ちされる）ため、織り口の緯糸数本が織布の厚み方向にずれ、起動後、織布に枕状の盛り上がりとなる「綾枕」欠点が発生し易くなっていたが、本発明では、空打ち回数が減少することにより、「綾枕」の発生を防止することができる。

中部経済産業局長賞

織機の起動方法（特許第3157776号）

【石川県発明協会】

実 施 功 績 賞

実施功績賞